ロシュフォールの恋人から50年経った今、恋心さえも恐れられる!?

学生の頃、「ロシュフォールの恋人たち」を見て、つばの広いピンクの女優帽をかぶり、白いワンピースを着た主人公の愛らしさに、私の心は掴まれました。

主演は、フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴです。彼女は、愛らしい上に美しく、学生時代の私の憧れでした。

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上記の映画が公開されてから50年という歳月を経て、2018年に大女優はまた脚光を浴びます。

きっかけは、アメリカで始まったセクハラなどに対する告発「♯MeToo」運動に対する、彼女の声明です。

彼女は、第一声を発した後に、性的被害者を責めるつもりはなく、傷つけてしまった事に対して謝罪をした上で、改めて、ソーシャルネットワークを使って告発するムーブメントについて、ピューリタニズムのようだと否定的な主張をいたしました。

この問題について、双方のどちらの意見が正しいという事を述べるには、あまりにも私の経験と理解は足りず、主張をする事はおこがましいのですが、ただ一つ理解が出来る事があります。

それは、彼女が懸念している、ソーシャルネットワークによるムーブメントの波及力です。

広報を生業とする人にとって、今やソーシャルネットワークは欠かせない、もはや、媒体だと思われます。

ソーシャルネットワークによって拡散する効果を狙う為に、絵作りや、それこそハッシュタグの名前も真剣に考えます。

それと同時に、特に弊社は危機管理広報も行っていることもあり、ソーシャルネットワークの波及する力の怖さも知っております。

ソーシャルネットワークの拡散力とスピード感は、PRにおいてもリスクマネジメントにおいても無視する事が出来ない存在です。

カトリーヌ・ドヌーブが発する言葉の真意を探る事はあえて控えさせて頂きたいのですが、今回の問題を受けて、私個人の意見として、改めて「発する」ことの重大さが身に染み、慎重にならないといけないと背筋を伸ばしました。

というのも、今回の事において、カトリーヌ・ドヌーブは、告発運動により勇気を得られる人がいる一方で、萎縮せざるを得ない人が出てくるという危険性について、両側面があるということを示唆し、その責任を持って取り組んでいるのかと疑問を投げかけているのではないかと感じるのです。

誰もが手軽に、より多くの人と繋がり、意見交換をすることで様々な見地を得られる場であるソーシャルネットワークですが、その一方で、簡単に繋がれる場所であるがために、発した言葉が不意に大きな波紋を巻き起こす可能性があります。

多くの人と繋がりをもてるソーシャルネットワークのコミュニティーが広がる事により、必然的に言動の受け手に様々な立場の人がいると言う事を、改めてその責任を重く受け止めなくてはならないと、考えさせられました。

今回の騒動をきっかけに、発する事の威力、責任が大きいという側面が広がれば良いのですが、カトリーヌ・ドヌーブのような方向性の異なる意見は控えるのがベターという、表面的な教訓に落ち着かない事を願うばかりです。。

 

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