恵方巻き 市場拡大の裏にあるのは…

日本の年中行事は、それぞれに意味があり、お正月、七草がゆ、小豆粥に続き、先日の節分とイベントが続きます。

 

お正月が終われば、節分用の豆が店頭に並び、恵方巻の特集をTVで見るようになります。
私自身、社会人になってからは簡略化してしまい、豆をまいたり、ヒイラギを飾ることはなくなりましたが、結婚を機にできるだけ年中行事は欠かさずにするようにしています。

 

先日の節分では土曜日だったこともあり、実際に恵方巻を食べた方も多いのではないでしょうか。
実はこの恵方巻、関西地方が起源で某大手コンビニエンスストアが「恵方巻」として広島で売り出したことから、全国に広まったとされています。
今では当たり前のバレンタインもチョコレート会社が販促の企画として始めたことで全国的なイベントになった習慣に似ていますね。

 

恵方巻に限った話ではないですが、多くのお店では前年販売数を上回る商品を用意してイベントに備えます。
そんな中、今年は兵庫県のスーパーで、「環境に良くないことはやめよう」「食材の資源を大事にしたい」と自社の見解を明かし、「今年の恵方巻は全店、昨年実績で作ります」と宣言したそうです。
結果としてこのスーパーの取り組みはSNSで話題になったそうです。
残念ながら一部の店舗では若干の廃棄ロスがあったそうですが、こうした取り組みに賛同した方も多かったのではないでしょうか。

 

恵方巻市場は年々拡大し、お店は売り上げを伸ばすチャンスでもあります。
私たちがなかなか目にすることはないかもしれませんが、その裏には売れ残ってしまった恵方巻が大量廃棄されてしまうことも事実です。
こうしたスーパーの取り組みに共感する消費者が、SNS上での拡散につながりました。

 

 

私たちは広報に携わる中で、SNS上の反響が気になるときもあります。
敢えて「やめてみる」ことや、企業の社会問題への取り組みは、時に大きな反響へと発展することを改めて感じました。

 

これからバレンタインやチョコレート特集のニュースを目にする機会が増えます。
各社のアイディアが詰まった今年のバレンタイン商戦やいかに…

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