3月も後半に突入し、暖かい陽気の日が増えてきましたね。東京では、先日(17日)桜の開花宣言がありました。春が近づくにつれて、リクルートスーツ姿の就活生をよく見かけるようになった気がします。
先月、株式会社リクルートキャリアの就職みらい研究所が、就職活動について調査した「就職白書2018」を発表しました。その中で、「企業が採用基準で重視する項目」と「学生が面接等でアピールする項目」を比較した調査結果があります。
【出典:就職白書2018 採用活動・就職活動編 リクルートキャリア】
このグラフを見てのとおり、企業と学生の間で、ミスコミュニケーションが生まれています。このようなズレがあることは、数年前からも言われていますが、この統計について、もう一歩踏み込んで考えてみたいと思います。
企業側は、「人柄」や「熱意」、「可能性」を測るための判断材料として、過去の経験についての質問をする。一方で、学生側は、その質問を真に受けてしまい、バイトの経験や、所属クラブ・サークルでの活動の「内容が重要である」と思っているというズレがあるような気がしています。
もちろん、企業側も質問の仕方を工夫する必要もありますが、企業と学生の両側から、この溝を埋めていく努力をしていくことで、採用・就職活動自体が、より質の高いものになっていくのでないでしょうか。
エイレックスでも、面接が始まっています。エイレックスでは、筆記試験もありますが、対面の面接を複数回行い、どんな人であるかについて、たくさん質問をします。私が就活活動をしていた頃も、様々な角度から質問を受けたことを覚えています。
コミュニケーションは、「キャッチボール」だと言われます。相手からボールを受け取り、そのボールを相手の取りやすいように、投げかえす。
つまり、「よく質問を聞いて、相手が求めていることを過不足なく返答する。」
基本的なことですが、仕事を進めていくうえで、重要なことで、難しいことです。社会人3年目を迎えようとしている私も、正確なボールを返球できず、いまだに苦労する日々を送っています。
最近では、面接官をAIが担うといった新しい試みも行われているようですが、まだまだ、採用プロセスの中で、人による面接を行う企業がほとんどだと思います。
まずは、相手との会話のキャッチボールを楽しむことが、より有意義に就職活動を行うコツ、なのかもしれません。
M.F