就活生向けメディアなどでは、よく就活の軸が大切!!と言われます。
ところが、あらためて考えだすと、「そもそも自分は何がしたいんだろうか」と、考えの無限ループにはまってしまうことも多いはず。
大学生の頃の私もまさにそう。周りがざわざわと就活へ動き出し、各企業の説明会に行く以前に、無数の学生向け就活セミナーやインターンシップ、エントリーシート書き方講座、ひいては自己分析のためのセミナーというもはや自己啓発に近いものまで、あまりにも多くの選択肢があるのです。「私は何を求めてるのか。。何がしたいのか。。」わからなくなる。ましてや、先輩から「社会は厳しい」などと言われるとますます自信がなくなったりしていました。
しかし!いざ社会人になってみると、忙しいしやるべきことや考えることが多い分、悩んであれこれ考える時間も少ないので、実は学生時代よりも精神的には楽だな、と思います。別れ道の前で迷ってぐるぐるとさまよっていた場所から一歩踏み出し、とりあえず自分の進んだ道を突き進むイメージでしょうか。
会社へ入社後にどのような仕事をするかは、学生時代にどんなに想像を巡らせてもそれはあくまで漠然としたイメージでしかありません。職場での実際の業務内容は、配属先や、どんな人と一緒のチームで働くか、という自分ではコントロールできない要素が大きいからです。当社の場合も、どのチームに配属になるか、どのクライアント担当になるかによって、必要な知識やルーティンワークがある程度異なります。
ということは、漠然と「こういうことがしてみたい」「世の中の役にたちたい」「こういうことはなぜかやってて苦にならない」「なんとなくこの会社に惹かれる」という感覚で会社を選ぶことは、理にかなっているのだと思います。はっきり具体的な目標がある方は別として、長い目で見れば自分の知的関心がどこかくすぐられる職種、業界にいたほうがモチベーションが維持できるし、業務の一部が「あまり面白くないな」と感じたとしても全てが嫌になる可能性が低いです。
ちなみに、近年では「自己実現よりも社会貢献や承認・所属」という労働観をもつ若者が増え、「仲間と楽しく働く」ことを重要視する傾向にあるとのことです。ちょっと前まで若者の「自己実現」の重要性が叫ばれていたと思いましたが、公共意識が高く、待遇よりも快適に働き続けることを重要視する若者が増えたということではないでしょうか。
当社も、新入社員や若手社員の皆さんのキャリア支援をしつつ、着実に成長していけるようサポートしていきたいなと思います。
N.H.