サッカーW杯が盛り上がっている2018年ですが、2019年にはラグビーW杯、2020年にはオリンピック・パラリンピックと、スポーツの祭典が続きますね。
東京都でもオリパラボランティア確保に向けて動き出し、「条件が厳しすぎる」などのコメントも受けつつ、合計11万人を募集します。ラグビーW杯ボランティア経験者はオリパラで継続して活躍できるなど、モチベーションの高いボランティアを戦略的に活用することを考えているようです。
広報関連でどんなボランティアがありうるか?と考えますと、やはりメディア周りです。募集要項には、国内外メディアの取材や記者会見サポートや、大会事務局の記録映像や選手村新聞による発信などで、2,000~4,000人を募集する、とあります。
オリンピックの取材経験がある記者さんに、どんなボランティアとの接点があったか伺ってみると…
- メディア対応がその国への印象を決めてしまうくらい、プレス担当は重要な任務!そのため、語学堪能なボランティアが配置されることが多い。
- メディア向けにコメントを取る係の人がいて、通訳として取材を助けてくれる。少なくとも母国語と英語、中には3か国語できる人もいる。
- 緊張感漂う現場でも、雑談でおいしいお菓子や飲みものを教えてくれたり、メディアの母国語で話しかけてくれたりと、リラックスできる環境を作ってくれる。
なるほど、オリパラ事務局を一つの企業と例えるならば、広報部の対応一つでメディアからの評価が変わるのもよく分かります。「依頼や質問への対応が正確で速い」「メディアの気持ちを察してくれる」「気配りを忘れない」などは広報パーソンの基本であり、土地は変われどグローバルスタンダードなのかもしれません。
私も、真夏かつ人で溢れかえるオリンピックを憂う気持ちが強かったのですが、プレスボランティアなら楽しそうだと思えました。メディアや広報への就職を考えている学生さんにも、ぴったりの現場ですね。オリンピックならではのピンバッジ交換でも、プレス担当はレアものが手に入るチャンスが高いようですよ!
JT