石田組

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10月6日、横浜みなとみらいホールで弦楽アンサンブル石田組の演奏会に行ってきました。映画やミュージカルに行く機会はそれなりにありますが、私にとって本当に久しぶりの音楽会でした。
ご存知の方も多いと思いますが、石田泰尚氏の石田組は固定メンバーで構成されているものではなく、コンサートのたびに石田氏がメンバー(男性のみ!)を選出しているとのことです。それぞれに活動しているメンバーを集めるわけですからいつも同じメンバーと言うわけにはいかずスケジュール調整も大変だと思いますが、基本的に石田氏を大好きなメンバーが集まっているそうです。
男性のみで構成される弦楽アンサンブルは実に力強い演奏でした。特にディープ・パープルの曲の演奏後、激しい演奏のためビオラの弦が切れてしまい、弦を張るために奏者が舞台から楽屋に戻りその間演奏会が中断してしまったほどでした。ビオラは3人構成でしたが、もう一人のビオラ奏者も弓の毛が何本か切れているのが客席からもはっきり分かり、演奏の力強さを視覚的にも感じることができました。(この奏者はこの弓のままで次の曲も弾き切りました。)
女性奏者でももちろん豪快な演奏はできると思いますが、全員が男性奏者である石田組ならではの迫力を堪能することができました。
途中休憩のあと照明を消した舞台に奏者全員が登場しスタンバイ。照明が点いた瞬間に会場にどよめきと笑いが湧き上がりました。何と全員が横縞のTシャツを着用し、しかもストライプの幅がそれぞれ異なっていました。ちょっと体格の良い奏者は極太のストライプ、細身の奏者は細いストライプ、そして石田氏は太目のストライプのロング丈Tシャツでした。見た目は硬派な石田氏ですが、こういったお茶目な石田氏の人間性も大きな魅力の一つになっています。
演奏曲目はクラシックとロックでしたが、あっという間に時間が過ぎてしまいました。そしてお約束のアンコールですが、クラシック(ピチカート・ポルカ)、津軽海峡・冬景色(歌謡曲)、そしてロック(紫の炎)の3曲でした。イントロで津軽海峡と判明したとき、思わず身を乗り出したのは私だけではありませんでした。この日の演目の中で一番安心して聴くことができたといったら叱られるかもしれません。。。
なお、エイレックスでは「クリエイティブサポート制度」というものがあり、映画・音楽界・観劇など毎月2000円まで援助してくれます。もちろんこの石田組もその対象であり、本制度利用者はそれぞれの好みの分野で大いに知的好奇心を満たしています。
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