理屈ではないきっかけ

「エイレックスに入ろうと思った決め手はなんですか?」
さて何だっただろうか。いつも数年前の記憶を呼び起こします。
昨年、今年と、何度も学生のみなさんと会社説明会の場で懇親する場がありますが、必ずと言っていいほど聞かれる質問です。
今回は3年前の自分の就職活動を思い出しながら、書き綴っていこうと思います。
学生時代、アルバイトやインターンなどで、スポーツ記者をやっていました。現場でアスリートと接することができ非常に貴重な経験ができたと思っています。学生スポーツを中心に追っていたので、その選手たちが今プロリーグで活躍する姿を見ると、不思議と親心のような気持ちが湧いてきます。
しかし記者活動をしながらも、新卒では違うことがしたいなと漠然と思いながら、記者時代にお会いした、クラブチームやスポーツ団体の広報担当の方を見て、広報という職種に興味が湧いていました。大学3年の就職活動が本格化する前には、広報業界にチャレンジしてみようという気持ちが高まっていました。
そんな就職活動を進めていた時期にとある事件が起こりました。
バドミントンの桃田選手が違法カジノ店にて賭博をしていたことが判明し、参加中の大会を棄権し、帰国後に緊急記者会見を行いました。当時この騒動を見た僕の印象は「なんでこんなにも責めらているんだろう」ということでした。もちろん起こしてしまった行動自体は問題であるし、日本を代表するトップアスリートとしての社会的責任の大きさはあります。
しかし、ここまでかというほどのバッシングや批判報道にさらされているようにも映りました。ワイドショーでは連日にわたって、桃田選手の特集が組まれ、ネット上でも罵詈雑言の嵐です。記者会見場の一挙手一投足、発言の言葉尻を切り取られ、態度も含めたすべてが批判対象になっていたように記憶しています。
タラればの話ですが、あの時きちんと説明を果たしていれば…とすら考えてしまいます。
(現在は世界のトップ戦線に復帰しているので、本当に良かったと思っています)
ふとこの騒動が起こる数週間前に参加した、エイレックスの会社説明会の内容を思い返しました。
「正しい情報開示」「誠実に向き合う」「危機管理広報」
この一連の事態と、説明会の言葉、そして自分のこれまでの活動が、パズルのピースのようにハマっていく感覚がありました。
「これかもしれない」。
学生ながらに、PR会社そして危機管理広報を志した瞬間でした。
エイレックスの選考ではこれまで培ってきた、記者経験や大学で専攻していたジャーナリズムの話を中心に、時にはくだけたラフなやりとりもありながら、合計4回の面接を経て、内定をいただくことができました。(上記に記した、桃田選手の云々は面接で話す機会は結局ありませんでしたが・・・)
エイレックスに入って3年目になり、様々なクライアントの広報業務をサポートしていますが、事象によって対応がケースバイケースのため、毎日新しい発見の連続です。危機管理広報の視点を備えてくると、日々触れるニュースの見え方も変化が出てきました。社会の変化は早く、今日の対応が明日も通じるとは限らない場合もあるようなスピード感です。それにきちんと順応し、クライアントに最善のサポートができるようこれからも真摯に取り組んでいこうと、改めて思った新年度の初週でした。

Y O

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