来月、エイレックスでは小島正美氏をお招きした社内研修を予定しています。
小島氏は、毎日新聞で食の安全、健康、医療の分野を長く担当された編集委員で、昨年6月に退職された後、新著『メディア・バイアスの正体を明かす』を2019年2月に発表されています。
日本PR協会の研修講師としてもご登壇いただいており、私が受講した2017年4月には
「第182回 定例研究会」毎日新聞ベテラン編集委員に聞く生活者向け広報のポイント~食品、医療、美容、健康など生活関連分野における〝正しい広報〟〝いけない広報〟
というテーマでお世話になりました。
新著『メディア・バイアスの正体を明かす』において、私が考えさせられたことは、「自分の意見を持つために何を参考にしているか」ということでした。
昨年、日本大学アメフト部の会見が話題になったことも、いろいろな人が自身の部活動の原体験を持っていたからこそ、意見したくなったのだと想像します。
一方で子宮頸がんワクチン、遺伝子組み換え作物、太陽光パネルといった話題に対して、どれだけの情報を持ち、判断の根拠としているか、というと非常に少なく、また偏っていることに気づきます。
本著はメディアの側からそういった現象や構造に光を当て、またどんなアクションをしていったらよいかということも示唆しています。
小島氏から直接お話を聞ける機会が、大変楽しみです。
さて、社外研修、社内研修ともに多いエイレックスですが、社内研修を自分で提案、企画することもできます。
私自身も、「外交と広報」と「PRパーソンのための文字校正」を企画した経験があります。
本やネットで情報がいくらでも取れると思いがちな時代において、情報を持っているのはやはり生身の人であり、フェイス・トゥ・フェイスで話を聞いたり質問できたりする環境は、貴重であり有り難く感じています。
JT