運試しの結果は…

7月に入りました。2019年も残り半分ですね。
先日、NHK大河ドラマの「いだてん」が折り返しの第二部に入ったことで、ふと思い知らされました。
今年の大河は例年の時代劇とは異なり、 日本がオリンピックに初参加するところから1964年東京五輪を開催するまでの比較的新しい時代設定です。「東京オリムピック噺(ばなし)」という副題が付き、 脚本はコメディーで有名な宮藤官九郎さんが描いています。
そのオリンピックといえば先日、来年の観戦チケットの抽選結果が発表されました。当落をめぐり一喜一憂した皆さんも少なくないのではないでしょうか。
私も抽選枠をフル活用し、全て当選したら約50万円の出費になる内容で申し込みました。もちろん全て当たるはずはないと思っていましたが、吟味を重ねた苦労をもてあそぶかのように、全チケット落選でした。 幸運なことに、家族が野球のチケットを当てました。対戦カードは決まっていませんが、喜んで観戦に行く予定です。
この五輪観戦チケットの申し込み手続きをめぐり、大きな混乱が生じたのは皆さんご承知の通りです。身をもって体験した人もいると思います。
①アクセスが集中しすぎて購入サイトにつながらない
②ようやくつながり、観戦したい種目・競技のカードを選択。
ただ一度選択した分を取り消そうとすると、それまで選択した分も含めて消えてしまい、再度一から選び直す必要がある(この作業が非常に不便でした)
③本人確認のための電話認証。120秒以内に電話をする必要がある(私は電話中のコールがなり、120秒以内に電話できませんでした。あとでやり直しました)
そしてやっとの思いで申し込み完了!(私は結局2時間近くかかりました)
そして6月20日の抽選結果発表…
④再びアクセスが集中しすぎてサイトにつながらない
⑤数時間待ってようやく結果を見たら、全チケット落選
「東京にいながら、一生に一度のお祭りを見ることすらできないのでは」という無力感にさいなまれました。周囲に聞いても、全落選者続
出で、どのくらいの人が当たったのかが気になりました。
しかし
⑥チケットの当選確率や、今回の販売枚数、チケット全体の何%にあたるかなどの情報について、大会組織委員会は販売戦略上の理由で公表していない
という事実も心の中のモヤモヤを助長させました。

 

個人的な感情はともかく、チケット当選した方々、おめでとうございます。
競技や選手に関する予習をしっかりすることで、スポーツ観戦が何倍も楽しくなりますよ。
落選した方々は、まだ気持ちが残っていれば、再チャンスに賭けましょう。
組織委員会がどの程度の想定でいたのかは分かりませんが、
危機管理広報の点で見ても、①、②、④が起きない、起きる可能性を少しでも低くするような運用上の工夫や、混乱を避けるための事前周知など、もっと有効策が取れたのでは、と考えてしまいました。
全国民とまではいきませんが、日本中からアクセスが殺到すれば、サイトがダウンするという状況は、相当程度予想できました。ただ、これほどまで待たされるとは…。悪い意味で皆の予想を上回ったと思います。
③の120秒の猶予しか与えられないことや、⑥の情報非開示についても、購入希望者への配慮が少し足りないのでは、と首をかしげました。
次回以降のチケット販売は、現時点では「先着順」とのことです。でもそうなれば今回以上に購入サイトにつながりにくくなるのは必至。どういう結末になるのでしょうか。
arexでは普段から「失敗したこと自体よりも、失敗した後の対応が批判される」とお話しています。その意味でも、次回以降の組織委員会の姿勢に注目しています。
国民から多数の批判を浴びたオペレーションがどう改善されるのか、今回の「反省」はきっちりと生かされるのか―。
五輪大会の誘致決定の際にあれだけ話題になった「おもてなし」の精神を見せてほしいものです。
あっそうそう。「第二回抽選販売」でリベンジのチャンスもほしいところです。
MN
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