最近、テレビで「東大王」や「くりぃむクイズ ミラクル9」(シュート!というかけ声でお馴染み)、「99人の壁」「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?小学生の問題に正解できたら1000万円」「林先生の初耳学」など、バラエティのクイズ番組を多く見受ける気がします。また、謎解きも大ブームと聞いています。
クイズでも謎解きでも感心するのは、クイズを作る時に「答えが先にある」こと。そして、解説する時に「ストーリーがある」ということです。
これは、広報担当者の思考ともよく似ているのでは、と最近ふと思いました。
「答えが先にある」
これは、いわばニュースのもととなりうる事実や、世に広めたい事柄です。
これを、どのアングルから攻めたら、興味を持って知ろうとしてくれるか、難しすぎず、やさしすぎず、面白いと思えるか…と考えます。
例えば、日本で初めてカレーを広めた老舗A社が新製品を出すことになったとします。
新製品そのものにフォーカスを当てることもできれば、会社や販促方法にフォーカスを当てることもでき、ちがった問題が考えられます。
- 「日本で初めてカレーを広めた老舗と言えばA社ですが、新商品でスーパーフードとして人気のあるものを加えることに成功しました。そのあるものとは何でしょう?」
- 「近頃スパイスカレーがブームですが、日本で初めて、本格的スパイスを使ったカレールーは、インドのある都市のカレーを参考に作られました。そのある都市とはどこでしょうか?」
- 「本格的カレーで知られる食品A社は、カレールーの新CMで過去に2回起用したある俳優を再度起用しています。その俳優とは誰でしょうか?」
「ストーリーがある」
これは、答えを知るだけでなく、答えにまつわる物語を知ると面白い、そんな知的好奇心を満たしてくれます。カレーの新商品にスーパーフードを入れることになった開発秘話、日本に初めてカレーをもたらした創業者の情熱、CMに起用された俳優があらゆる世代に愛される理由など、ついつい知りたくなってしまいます。
解説は、タレントの松丸亮吾さんが本当に上手なので、いつも感心して聞いています。簡潔、丁寧で親切、奢らない姿勢がたくさんのファンを獲得しています。広報担当者としても、このような説明上手になれるよう、目指しているところです。
JT