アシナガバチ

8月も終わりの頃、我が家の窓際(雨戸シャッターのレール外側)にアシナガバチの巣を発見しました。巣は縦長で大きさは30センチほど。複数のアシナガバチが出入りしているのが見て取れました。もちろんその日から窓は開けられなくなり、この窓から外を見るのが大好きな愛犬もなにやら寂しそう。。。
というわけで我が家の危機管理対応が始まりました。早速ネットで調べてみると、実に多岐に亘るアドバイスやらPRやら記事やらが溢れかえっており判断を迷わせました。
【放置派】アシナガバチは、温厚な性格でめったなことでは攻撃はしない。しかも益虫に分類されている。また巣は1年限りで、翌年には空になるため放置しておけばよい。
【セルフ駆除派】アシナガバチとはいえスズメバチの仲間。しかも梅雨から初秋の時期(6~9月)はできあがった巣や食料、女王蜂を守るための防衛本能が高まりやすいので油断大敵。でも、駆除は簡単なので、自分でできる。区や市のHPを見ると、丁寧に駆除方法を説明しているところも多く、基本的には各自で行うよう誘導している。
【プロ駆除派】駆除理由はセルフ駆除派と同じ。ただし、やはり駆除時に襲われる可能性が無いわけではないし、自分で行う場合の装備を準備する手間を考えるとプロに任せるのが安心。
ということで、我が家は熟慮の結果、プロ駆除派を選択しました。では、プロの場合、いくらくらいかかるのか? どこに頼めばよいのか? ざっと調べたところでは1万円~1万5千円くらいの相場感でしたが、「斡旋型業者だと2倍くらいぼられることもある」という情報もあり、どこに頼むか正直判断の決め手が有りません。とりあえず住んでいる区に電話して聞いてみようということになり、早速電話した結果、区が駆除業者を紹介してくれて、翌日駆除となりました。その費用ですが、何と、0円!。どうやら区が負担しているようです。普段は自治体のありがたさを感じることは無いのですが、このときは「良いところに住んでいたなぁ」とあらためて感じました。
そして、駆除当日、昼過ぎに訪れた業者は意外にも普通の軽装。10分程度で終了。「この場所は、竹が生えていて周りから見えにくい。雨風も直接当たらない。アシナガバチにとって最高の場所。竹を刈ったほうがよい。なお、1日程度は『戻り蜂』が来る可能性があるので窓は開けないように」というありがたいアドバイスもいただきました。
業者の方が言うには、今は蜂の巣発生が多く、この日も8件目でこのあともまだ予定があるとの事でした。恐るべしハチパワー。
ところで、「戻り蜂」という聞きなれない単語だったので、調べてみると「エサを探しに行っていたり、巣の駆除に驚いて一時的に離れていたハチが戻ってくること」で、「帰る場所=巣がないことに怒って凶暴になることがある」ということのようです。たしかに、朝家族のために仕事に出かけて、戻ってきたらホームレスになっていたらパニックになるだろうなぁと、ちょっと心が痛みました。
ということで、ネットの便利さと、便利さゆえの躊躇と、いろいろと考えさせられたアシナガバチ事件でした。

駆除後.jpg

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