シメパフェブーム、仕掛け人は誰?

9月最終週、パフェ好きの友人とともに3泊4日で北海道に旅行し、3日連続でパフェをいただきました。そのうち2回は「シメパフェ」です。
「シメパフェ」とは(すでにご存知の方も多いとは思いますが)札幌発祥の食文化で、お酒を楽しんだ後にシメのラーメン、ではなくシメのパフェで体をクールダウンさせるという、甘党にはなんともありがたい文化です。
専門店で提供されるパフェには、厳選された緑茶やカクテルとのペアリングを楽しむものや、胡椒と無花果、醤油ジュレにチョコレート、スパイスとトウモロコシなど、一風変わった食べ合わせを楽しめるようなものもあり、お店の創意工夫や哲学が一つのグラスに詰まっている、なんとも楽しく、シメという言葉に相応しい大人のスイーツです。
ところで、「シメパフェ」というワードと、発祥の地は札幌、というところまではもともと知っていたのですが、なぜ「シメパフェ」が札幌で有名になったのか、そしてなぜそれが全国区に知られるようになったのか、ご存知でしょうか。
美味しいパフェをいただきながら疑問に思い、帰宅後に見つけたのがこのサイトです。
https://sapporo-parfait.com
シメパフェブームを仕掛けたのは、ボーカロイド「初音ミク」を生んだ札幌に本社を持つクリプトン・フューチャー・メディア株式会社のローカルチーム。
美味しい乳製品が手に入る北海道。札幌ではもともと、老若男女問わずソフトクリームやパフェを楽しんでいたようで、シメにパフェを食べる文化も身近なものだったそうです。
地元を応援する活動の中の一つとして、札幌にカフェバーを運営しているクリプトンのローカルチームは、2014年にこだわりのソフトクリームを使ったパフェを提供し、看板メニューにしようとしていました。その中で、札幌の食文化を沢山の人に知ってもらいたいという思いから、他店舗とも協力して『札幌パフェ推進委員会』を設立し、札幌で楽しまれているパフェ文化に名前をつけ、ブランディングを行ったのだとか。
今では専門店が渋谷や池袋などにも進出し、東京でもシメの新定番として話題になっていますね。ブームの裏には必ず仕掛け人がいるのだな…と改めて実感しました。
ちなみに画像は新千歳空港にある「白い恋人」で有名な石屋製菓のカフェ、ISHIYA CAFEの新千歳空港限定メニュー「白いパフェ」です。こちらはお昼でも提供しているので、生クリームがお好きな方はぜひトライしてみてください。
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