日曜日、爽やかな秋晴れの中、「祝賀御列の儀」が行われました。
エイレックスのすぐ近くがパレードのコースになっていましたので、なんだか身近に感じられ、家でテレビで見ていても臨場感がありました。
雅子様が時折涙ぐむお姿が印象的でした。
4月に新元号が発表され、5月に始まった国事行為の「即位の礼」は、これですべて終了したことになります。
ただ、皇室行事としての「大嘗祭」は今週14日、15日に行われますので、天皇皇后両陛下は、まだまだお忙しいようです。
華やかなパレードのちょっと前ですが、今年の新語・流行語大賞にノミネートされた30語が発表されました。
今年はなんと言っても、平成から令和へと時代が変わった年ですから、当然、「令和」も入っています。
そのほか、どんな言葉がノミネートされているのか見てみますと、、、
(1)あな番(あなたの番です)
(2)命を守る行動を
(3)おむすびころりんクレーター
(4)キャッシュレス/ポイント還元
(5)#KuToo
(6)計画運休
(7)軽減税率
(8)後悔などあろうはずがありません
(9)サブスク(サブスクリプション)
(10)ジャッカル
(11)上級国民
(12)スマイリングシンデレラ/しぶこ
(13)タピる
(14)ドラクエウォーク
(15)翔んで埼玉
(16)肉肉しい
(17)にわかファン
(18)パプリカ
(19)ハンディファン(携帯扇風機)
(20)ポエム/セクシー発言
(21)ホワイト国
(22)MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)
(23)○○ペイ
(24)免許返納
(25)闇営業
(26)4年に一度じゃない。一生に一度だ。
(27)令和
(28)れいわ新選組/れいわ旋風
(29)笑わない男
(30)ONE TEAM(ワンチーム)
今年は様々な大きな変化があった年だったことを、それぞれの言葉を見ながら思い返しました。
そんな中、目につくのは、ついこの間まで日本中を興奮させた、ラグビーがらみの言葉です。
「ジャッカル」「にわかファン」「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」「笑わない男」「ONE TEAM(ワンチーム)」と5つがノミネートされました。
11月2日に決勝戦が終わったばかりですから、審査員は皆、相当ラグビーに気持ちを持っていかれていたことが分かります。
この中で私が注目しているのは「にわかファン」。
もちろん、今回のラグビーも、しっかり、にわかファンとして熱狂し、感動の涙を流しました。
考えてみると、私はいつも、常に、何に対してもにわかファンなのです。
私は何に対してもハマることがなく、そこそこにしかできないタイプなのだと気付いたのは、高校生くらいの時だったように思います。
何かに熱中し、極める人たちを羨ましく思い、そして引け目も感じていました。
10月21日、ラグビーのワールドカップ、準々決勝・日本対南アフリカ戦、日本は負けてしまいましたが、これまで夢を見させてくれた日本代表チームにありがとうの気持ちでいっぱいになっていた時、NHKアナウンサーが言ったのです。
「“にわかファン”と呼ばれる人たちが、(今大会で)これだけ生まれたのは大きなことですね」と。
私もリアルタイム聞いていたので、驚きました。
にわかファンを初めて肯定的に表現した言葉だったように思います。
NHKでこの発言が出たことの反響は大きく、10000件を超えるツイートがありました。その後、大手メディアでも続々と取り上げられ、ポジティブな言葉として使われ始めました。
これまでは「にわかファンですいません」というトーンで、コアなファンに対して申し訳なさげに、控えめにしていた「にわかファン」でしたが、 これがきっかけとなり、市民権を得たのです。そして今回、ノミネートされるに至ったわけです。
果たして、「にわかファン」は、時代を表す言葉として、入賞するでしょうか。
平成が終わった年でもあった今年。
そういえば、平成元年の流行語って、何だったのかしら、、、と気になり、見てみました。
1989年、平成元年の受賞語で象徴的なものがこちら。
新語部門・金賞 「セクシュアル・ハラスメント」
流行語部門・金賞 「オバタリアン/オバタリアン旋風」
流行語部門 銅賞 「24時間タタカエマスカ」
特別部門 特別賞「『壁』解放」「平成」
いかに流行語が時代を表すかがよく分かります。
「セクシュアル・ハラスメント」が新語と認定されながら、今では絶対アウトな「オバタリアン」が流行語として選ばれているこの違和感。
働き方改革の真逆に位置する、「24時間タタカエマスカ」。
東西冷戦終結の象徴となったベルリンの壁崩壊と、平成の始まり。
平成最初の流行語を見てみると、令和最初の流行語に何が選ばれるのか、ますます楽しみです。発表は12月2日です。
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