「リアル」だからできること、「リアル」でないからできること

新型コロナ感染拡大防止を目的とした「緊急事態宣言」が出てから3週間が経過しました。楽しみにしていた「ゴールデンウィーク」の予定をキャンセルした人も多いはずです。
エイレックスでは、4月上旬から在宅勤務が続いています。
社内外の会議やMTGは各種オンラインシステムを活用しています。最初はとまどいやミスもありましたが、概ね仕事に関する意思疎通は問題なくできています。
プライベートでも、同じ趣味を持つ友人らと4~6人規模のオンライン飲み会を定期的に開催する機会が増えました。思いのほか盛り上がります。
買い物を自宅に届けてくれるサービスが普及し、「STAY HOME」でも必要なものはほぼそろう便利な世の中になったと気づかされます。
でも何か足りない…

 

 

オフの時間に動画やマンガを見たり、運動をしたりして気晴らしをするように意識していますが、この1~2週間ほど、「モヤモヤ」した感情が募り始めています。
人によっては「イライラ」、「うずうず」かもしれません。「そわそわ」や「キリキリ」の人もいるかもしれません。

 

この物足りなさは、人に会わないことによるものでしょうか。オンラインや電話でつながっていても、相手が目の前にいる存在感、雰囲気、空気というものを感じにくいものです。
仕方のないことではありますが、コミュニケーションを取る際の互いの「一体感」「エンゲージメント(愛着・愛情)」「肯定感」「相手の言外のメッセージ」「気遣い」なども、リアルな場面よりも小さくなってしまいがちです。
失いかけているからこそ、人とのやりとりにおいて、直接「同じ空間(場)を共有する」ことで得られるものの大きさをひしひしを感じています。
相手と同じ空間(場)を共有することで、私たちは知らず知らずのうちに五感(+αで第六感も?)をフル活用して多くの情報を得ているのだと改めて実感させられます。その最たるものが、音楽ライブやスポーツ観戦、観劇ですよね。

 

それは、記者の方々とお話をしていても同じでした。
広報のお手伝いをしている会社に取材依頼が届いた際、取材方法についてやりとりすると、ほぼ全員が「対面ではさすがに難しいですよね!?」と最初に聞いてきます。
「このご時世なので、さすがに対面取材はお断りさせていただき、web会議か電話でお願いしたいです」。こう打診すると、皆さん「そうですよね…」と理解を示してくれます。しかし、やはり直接会って話をするのが取材の原点です。
一通り必要なやり取りを終えた後、最近の取材環境についておうかがいすると、意外な話が聞けました。
記者A「webシステムを使った取材が大半ですが、リアルの取材に勝るものはない。でも最新ツールを使った取材が相手との関係構築にどう影響するのか。自分なりに意識して見ています。うまくまとまれば、記事にしたいです」

 

記者B「対面取材がめっきり減っています。だからリアルの場では相手に忖度して聞きにくいことも、空気を読まずにズバっと聞いちゃいます。環境を悪用してます(笑)」
このブログを見ている方の中には、エイレックスに興味を持ってくれている就活中の学生さんもいると思います。今年は多くの説明会や面接がオンラインでのやり取りに切り替わり、企業に足を運んで直接肌で感じる機会が減っているはずです。
学生、企業双方ともに残念なことではありますが、自分では変えられないイレギュラーな状況を受け入れて前を向くことも大切です。記者の話を例に出したのは、変化に対応・適応しようという気概が大事だと私自身が、学ばせてもらったからです。
「最近、外出できない状況も多いけど、自分なりに工夫していることは?」
この質問に「なるほどね!」と相手がうなる答えを出せる人になりたいです。
そしてそんな人が同僚にいると心強いです。
M.N.
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