オンラインメディア有料購読への心理的ハードル

ニュースを“無料”で入手するのに慣れている私たちは、テレビやオンラインメディア、ソーシャルメディアでもYahoo!ニュース、LINEニュースに“無料”で触れ、情報を「購入する」場面は限られている、というのが本音ではないでしょうか。

では、有料の場合いくらなら払えると思うでしょうか。私はアラフィフ世代なので、主に月刊誌を買って育ちました。小学生の時には「りぼん」「なかよし」、中学生でアイドルのビジュアルほしさに「平凡」「明星」、DCブランドの流れが来て「mc Sister」、高校生で「non-no」、大学生でややおじさん化し「ダカーポ」「ビッグコミックオリジナル」、たまに女性誌「CREA」「Hanako」、情報誌「ぴあ」といった感じです。月々の出費は400円~700円だった記憶があります。

2020年現在、印刷版が存在しないデジタルメディアでもサブスクリプション(年間購読)が1,000円以内のお手軽なものと、1,000円以上でガッチリ囲い込みをするものがあるようです。例えば、

  • 日経DUAL
    単月では825円ですが、年間購読すると月額594円。入ってみようかなと言う気持ちになる、有り難い価格設定です。
  • Business Insider Japan
    プライム料金として、月額500円、年額5,000円です。無料コンテンツがかなり読める印象があり、有料コンテンツが明確に差別化されていれば、読んでみたいと思います。
  • NewsPicks
    動画コンテンツも豊富なため、月額1,500円、年間購読すると月額1,250円となります。学割で月額500円となるため、大学生に人気と聞きました。

オンラインの場合、読めるストック記事はほぼ無限なものの、残念ながら自分が読める時間は有限です。スポーツクラブと同じで、始めは頑張って読んでも、読み続けるほど定着するかは分かりません。年間購読するには、そのメディアが大好き!というファンであることが前提となります。選択肢が増えた今、以前の忠実な「りぼん」読者、「平凡」読者のようにコミットできるかのハードルはやや上がりました。

さて、会社で業務としてかなり読めることは事実ですが、どのオンラインメディアの読者になることを選択するか、まずはお試しからスタートしてみたいと思います。

JT

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