〇〇面接は非対称単語

2020年春の緊急事態宣言以降、いろいろな分野でいろいろなものが変化を余儀なくされましたが、就職活動における面接の在り方も大きく変化したものの一つと言えます。

それまでは、特別な事情がない限りは対面の面接が当たり前でした。企業側も直接会ってみなければ応募者を把握しにくい(できない)と考えていましたし、応募者も画面越しで判断されることへの抵抗感・不安もあり、オンライン面接を進んで実施する企業は、あまりありませんでした。

しかし、新型コロナウィルスの出現により、そんな理屈は後回しになり、選考を止めずに進めるにはオンライン面接の選択肢しかなく、ほぼすべての企業がWeb面接に踏み切りました。いざ、実施してみると利点もたくさんあり、今ではすっかり定着してリアル面接とオンライン面接を併用している企業がほとんどです。

さて、これまでは「面接」で通じていた表現が、最近は「オンライン面接、Web面接、リモート面接」なのか、「リアル面接、対面面接、ライブ面接」なのか、きちんと区別して伝えなければならなくなっています。そこで、ふと気づいたのですが、「オンライン」の反対語は「オフライン」なのにオフライン面接とは言いません。また、「リアル」の反対語は「ネット」や「バーチャル」が一般的ですが、こちらもネット面接やバーチャル面接とはあまり言いません。反対語があるのに片方だけしか使われていない言ってみれば非対称な単語使用例だな、と、こんなどうでもよいことに思いを馳せながら、新卒2022採用活動に明け暮れています。

かつての学生向け就活指南書には、面接に臨む際の心構えとして、面接控室での注意点、面接室への入室の仕方、椅子の座り方といった、細かい所作に関する情報までノウハウ的に記載されていましたが、今ではオンライン面接の際の照明や背景といったことも記載されているようです。「採用面接」というと企業目線での表現ですが、選択する権利はお互いにありますし、まして学生さんの方がオンライン面接の場数を踏んでいる実情をみると、企業面接担当者にも指南書が必要な時代なのかもと思います。

画面越しであってもできる限りエイレックスの理解度を深めていただけるよう工夫していますので、ますます大きく変化する社会を一緒に歩んでいただける方のご応募お待ちしております。

Shun.

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