今月1日、2024年度に出回る予定の新紙幣の印刷が国立印刷局東京工場で始まり、それに伴い新1万円札の実物が初披露されました。私は海外の紙幣デザインに近い印象を持ち、パッと見ただけでも1万円であることが分かりやすいと感じました。
実際に今回は、年齢や障害の有無に関係なく、誰でも使いやすい「ユニバーサルデザイン」が意識されたそうです。
額面の数字をシンプルなゴシック体で大きく表記し、できる限り多くの人が読めるデザインになっています。国立印刷局によると、やはり数字を大きく表記するデザインはドル紙幣に倣っているそうです。
他には、指の感触でお札の種類がわかるようマークの形状と、券種毎の配置が変更されていたり、肖像が立体的に動いて見える最先端のホログラムを導入したりと、非常に精細な日本の技術が取り入れられました。(SNSでは渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎をわざわざホログラムで見たくない、といった意見もありましたが…)
新紙幣は、約20年使用している現紙幣からデザイン面でも偽造防止対策面でも大きく進歩していると感じました。また、私が携わる広報の仕事にも活かせることだと思います。
誰にでも分かるように伝え方を工夫すること、パッと見ただけでも分かるリリースやグラフ・リストを作成すること、予想できるリスクに対し事前に対応することなど、メディアやクライアントに対してより細かいところまで考えようとインスピレーションを受けました。
広報の経験を通して、いつかは紙幣肖像に採用されてみたいものです!(笑)
RA