上越新幹線を走る「Maxとき」「Maxたにがわ」が10月1日に定期運行を終え、引退を迎えます。
2階建て車両には、見覚えのある方も多いのではないでしょうか。私自身、北関東で生まれ育ち、小学生の頃に、なけなしのお小遣いを貯めて、初めて乗った新幹線が「Maxとき」でした。
引退の花道を盛り上げようとJR東日本の専用ページではたくさんのメッセージや写真が掲載されています。
https://www.jreast.co.jp/niigata/maxlastrun/memories.html
引退の背景を調べたところ、導入当時は、増加していた遠距離通勤客に応えるため、2階建てにすることで座席数を増やすことで、朝ラッシュ時には大活躍だったそうですが、その反面、車体が重くなりスピードアップがしにくく、バリアフリー等の対応もしにくい等の理由で、車両の増産はされなかったそうです。
時代のニーズにあわせ姿を変え、たくさんの人々を目的地まで送り届けてくれた「Maxとき」と「Maxたにがわ」。個人的にはその眺望を活かして、観光列車に生まれ変わってくれることを切に祈っています。
情報発信の方法は、日々刻々と姿を変えていきますが、大きなムーブメントの根幹には、いつも「小さな物語」があります。そこにある物語を見出し、共感を生み出していくことは、広報の仕事にも大きく通ずるものを感じます。
たくさんの労いと感謝を込めて、ラストランを見送りたいと思います。
MF