大河ドラマと自治体広報

大河ドラマは観ていますか? 私はここ数年、「毎週録画」するもののためこんでしまっていました。VODでの一気見に慣れてしまったせいか、毎週1回分観るより一気に観たいと思ってしまって…。でも今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は、鎌倉幕府や北条家が題材。近所にゆかりの地があることもあって、今のところ毎週追えています。

鎌倉に越してきたときに、そういえば鎌倉幕府のことをあまり知らないかも…といろいろと本を買い込んだのですが、積読になっていたものも多く、ドラマの背景を知るためにも改めて読んでいます。

漫画版『吾妻鏡』をはじめ鎌倉の歴史についての本を本棚から引っ張り出してきました

あの時代の人たちは親兄弟で似た名前が多くて、本だと誰が誰だかわからなくなって挫折していたのですが、ドラマを観た後だと頭に入りやすいのです。同時期に始まったアニメ『平家物語』もあわせて観ているので一層理解が深まっています。

アニメ『平家物語』は作画も音楽も美しく毎週楽しみにしています。画像は公式サイトより

大河ドラマの主人公ゆかりの地は観光客も増えるので、自治体も誘致と広報活動に積極的です。最近では大河ドラマを放映中に「大河ドラマ館」をオープンして資料や着用衣装を展示していますね。もともと観光地である鎌倉市も、コロナ禍で減少した観光客に戻って来てもらうべく「大河ドラマ館」を3月1日に開館予定。市内のあちらこちらに「鎌倉殿の13人 (登場人物)のゆかりの地 鎌倉市」というのぼりがはためいています。

横浜銀行や鎌倉市観光協会の試算によるとその経済効果は約307億円(!)とか。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC281510Y1A221C2000000

これまでの大河ドラマも経済効果は200~300億だそうで、「我が町の英雄をぜひ大河に」と誘致活動に真剣なのもわかる気がします。

鎌倉時代の木造建築物は戦や災害によって消失してしまっており、古建築も室町時代以降に建てられたもののようです。当時の建造物で今も残っているものは大仏や梵鐘、石造りの塔などだそうですが、鎌倉五山をはじめとする禅寺や谷戸、切通しに行くと往時の雰囲気を感じることができると思うので、新型コロナウイルスが落ち着いたらぜひ訪れてください。

江良洋子

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