Where will you go ?

10月から東京発着の旅も「Go to トラベルキャンペーン」の対象に入り、少しずつ周囲が盛り上がっていた気がします。読者の皆さんはどこかに行かれましたか?神奈川県民の私は、活用しております。

ふらっと足を延ばしたのは、千葉県最東端の銚子です。県のマスコットキャラクター「チーバくん」の耳あたりです。日本有数の漁港やしょう油メーカー、甲子園で全国制覇した銚子商業、関東で最初に日の出が見られる犬吠埼が有名ですが、苦しい経営状態を自虐的にPRする市内交通の「銚子電鉄」も銚子名物の1つといっても過言ではないでしょう。

市民の「足」となっている全長6.4キロの小さな鉄道です

少子高齢化や自動車の普及で利用者が下落の一途をたどり、経営は苦しくなる一方です。廃線に危機に立たされた会社を救ったのが、2006年にわらにもすがるような状況で始めたサイドビジネスで始めた「ぬれ煎餅」販売というのは有名な話です。今では本業を上回る利益を出しています…

2018年に売り始めたスナック菓子の「まずい棒」(写真)も、大ヒット中。経営状況はまずいようですが、肝心のお味はとてもうまい。

味も6種類あるみたいです(2020年10月現在)

8月末以降は、映画「電車を止めるな!」が劇場で公開中。こちらも見に行ってしまいました。「C級映画」を自称するだけあって、笑いが多い中でも、まじめに奮闘する実際の鉄道マンの姿をシンクロさせてしまいます。

電車屋なのに自転車操業。電車屋なのに「本業」は食品メーカー。なんとも滑稽なストーリー(と言っては失礼ですが…)を聞くと、どこか放っておけない気持ちになり、思わず応援したくなります。

なぜ銚子電鉄は多くの人をひきつけるのか。広報視点で見ると、学ぶ点が多く存在します。

①お堅いイメージがある鉄道会社とは真逆の意外性と豊富なユーモア、②経営難を公言して自虐ネタに変えてしまう腹のくくり様(なりふり構っていられないのかもしれませんが…)③ニュースにもたびたび登場する気さくで鉄道人らしからぬ髪の明るい女性車掌さんの奮闘物語、④ぬれせんべいを活用した「逆転」のストーリー、⑤数々のイベント列車運行、などなど数知れず。

いろいろな物にエッジが効きまくっていた、もはや何でもアリで痛快。「次は何を仕掛けてくるの?」と自分の矢印が自然と銚子電鉄に向いてしまう期待感と、それに応え続ける企画力に舌を巻きます。

北海道、沖縄、九州、離島、海外と行きたいところは山ほどありますが、コロナ禍の今時だからこそ、意外と行かない近場に足を向けてみるのも悪くないと思った銚子の旅でした。 

M.N.

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