パラグラフライティングのすゝめ

就活を始めると、面接の受け答えやESの模範的な書き方として、「結論から始めて、理由を話しましょう」と教わることがほとんどだと思いますが、「普段の話し方や考え方とは違う」と戸惑ったことはないでしょうか。

結論から話す文章構成は「パラグラフライティング」という、英語圏では広く浸透した手法です。最も重要で話したい主張を宣言し→そのための根拠を話し→最後にもう一度結論として主張を伝える、という順番で文章を組み立てることで、論理的かつ伝わりやすい構成になる、というものです。

私は、ぜひ就活生の皆さんに、就活のシーンだけでなく、普段から意識的にパラグラフライティングを活用してほしいと思っています。
これから、パラグラフライティングを活用するメリットを3点紹介したいと思います。

1つ目の理由として、「実は書きやすい」というメリットがあります。
パラグラフライティングは、「導入→主張→根拠(複数)→主張」と、文章の構成が決まっています。フォーマットが決まっているので、構成で悩むことがなくなります。どんな題材であっても、中身を当てはめるだけで簡単にわかりやすい文章を書くことができます。卒業論文執筆のシーンではもちろん、ビジネスシーンで自分の意見を伝えたい時にも役立ちます。

2つ目に、「自分の思考がより整理される」という点もメリットです。
パラグラフライティングでは、まず自分が1番言いたいことがわからなければ、文章を書くことができません。最初に自分の主張を宣言(言語化)することで、文章を通じて自分が何を主張したいのかが明確になります。結論となる主張を最初に置くことで、主張のためにどんな根拠を配置すれば納得感が出るか、根拠がちゃんと主張を補強できているかどうかも検証しやすいです。
だから文章に一貫性ができて、自分自身の言いたいことが何であるか、自分にとっても結果的にはっきりしてきます。

最後に、「相手に伝わりやすい」という大きなメリットがあります。
主張から始まり、主張で終わるパラグラフライティングは、究極のところ、途中の細かい話を聞いていなくとも、例えば会議に途中から参加した場合でも、最初か最後だけ聞けば、その人が何を言いたいかが分かります。また、形式が定まっているため、今どのあたりを話しているのかが伝わりやすく、自分にとっても聴き手に取っても常に明確で、「この人は結局何を言いたいのだろう?」というストレスがなくなります。

このように、相手に自分の主張を伝えたい時にはとても便利な手法ですので、ぜひ就活のシーンだけでなく、普段からパラグラフライティングを意識してみてください。

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