3月から就職活動が本格化し、精力的に動いていた就活生のみなさんももう中盤戦。梅雨の時期がやってきて、精神的にもジメジメしてしまいそうな中、選考に臨んでいるすがたに、在りし日のリクルートスーツの自分を重ねます。
就活をしていた自分も今では一次面接の面接官の立場。最近の就活生のみなさんは非常に自分を表現するのが上手いなあと感じます。特に学業の話、アルバイト経験、学園祭などチームで活動した経験の話は、私が知らなかった分野の話なども飛び出すので、参考になったりします。とはいっても、入社面接は企業と就活生の相性がいいか検討する場で、予想通りにならない結果も多いです。
就活生のみなさんの中には、「一次面接になかなか通過しない」「面接で自分のことをよく話せたと思うが結果は不合格だった」という経験をした方が多いかもしれません。入社面接は「社会人が、その希望者が会社の新しい戦力としてふさわしいかどうか判断する機会」です。それぞれの会社に異なる目線や判断基準があり、それに則って採用するかどうか検討します。
言い換えるなら、「社会人(特にその会社)の目線に立って、自分の経歴や特徴、考えを伝えること」が面接において重要となります。個人的に付け加えるなら、社会人の目線と自分の目線を持ち、立体的に自分のこと・世の中のことを分析するのがポイントだと考えています。新聞やニュースでの論調に依存しすぎることなく、自分がそのトピックに対して、どう思っているか考えることも重要です。
就活生が「社会人の目線」を養うにはこの3つが近道ではないかと私は思います。
・アルバイトやインターンを経験して、社会人の肌感覚を知る
・ニュースなどで、社会の動向や関心を知る
・エピソードを話したときの面接官(社会人)の反応を見る→フィードバックをもらう
特に3番目は、実践的なポイントです。ひとつのエピソードであっても、社会人に伝わるような話し方をするかどうかで、印象が大きく異なります。オンライン面接の場合はなかなかチェックしづらいですが、「このエピソードへの反応が薄い」「質問が返ってこない」と感じたら、どういう話だと面接官に伝わりやすいのか、わかりやすい単語を使ったり、成果がわかるような数字を使ってみたり、細かく試行錯誤しながら話すようにしてみてください。
TN