ACジャパンの公共広告って何?

フジテレビでCMを放映していた企業が、自社CMを公益社団法人ACジャパンの公共広告(以下、「AC広告」と呼称)に差し替える動きが広がっている。

私が前職の企業の広報在籍時に、自社CMをAC広告に差し替えたのは2011年3月の東日本大震災後。非常事態のなかで自社製品をPRするCMを流すことだけではなく、企業のブランドイメージに資するために流す企業広告ですら、企業のマイナスイメージにもつながりかねないとの懸念を持つことになり、止むを得なく放送するはずだった枠を埋めるためAC広告を流すように代理店に指示した。そのうち放送局のCMのほとんどがAC広告になったこと思い出します。ごくあたりまえの選択でしたが、経営層を説得しやっとCM実施にこぎつけたものの短期間で自社CM放映をストップせざるを得なかったことに対して悔しいい思いをしました。また、番組の合間に流れるのは、すべてが同じAC広告で特異な感じがしました。

広告で使われた金子みすゞさんの詩集が売れるなど社会現象にもなりました。

さて、災害後にCMが目立つACジャパンとはどのような組織なのでしょうか?

前身となる関西公共広告機構が発足したのは1971年。高度経済成長期に景気が上昇する一方で、環境汚染や公共マナーの悪化、人間関係の希薄化などが表面化。社会のひずみについて考えるきっかけとなる広告を発信しようと、サントリーの社長だった佐治敬三氏が提唱した。74年には公共広告機構として認可され全国組織になり、2009年にACジャパンと名称を変更した。  テレビやラジオなどメディアを通じて社会問題の啓発をしており、公的資金は受けずに民間企業と個人の会員からの会費で運営する。

(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ACジャパンのCMを目にするのは、今までは、前述の災害の発生後、あるいは広告出稿企業が不祥事を起こすなど、CMを控える事案が発生した際に、TV広告枠に穴を開けないようにAC広告に差し替えるというケースぐらいでした。ですから今回のように人権重視が問われる昨今においてTV放送局が適切な対応をしたのか不明な中で企業がCMを継続するのは悪目立ちするのではないかと考えAC広告への差し替えるというのは初めてのケースだと思います。

災害直後に、災害に関する番組の後にAC広告が多く流れることへの違和感はありませんでしたが、バラエティーやコメディードラマの後に繰り返しAC広告を見ることに対して違和感を感じるのは私だけでしょうか?

早く事実の検証がなされ、それに対してのしっかりした対応がなされ、当該放送局でも企業広告が放映されるように願っています。

(このブログは1月27日に書かれたものです)

SK